• 機械式立体駐車場

    2016年4月2日

    ありがとうございます。

    機械式立体駐車場の改修工事をしています。
    昇降2段~多段式 タワー式 その中でも種類、形状は様々です。
    工事前にマンション等の昇降式の場合、車を移動する計画を立てる必要があります。立駐機は効率を求めて採用されているので近くに広大な敷地が無いことが多く、住民の皆様全員の共用部ではない為、敷地内のスペース確保も協力的ではありません。そのため、時には近くにスーパーやパチンコ店等の広い駐車スペースがある場合交渉する対象になります。

    まず、敷地内及び、近隣駐車スペース確保の為調査をして、駐車されている住民の皆様とのアンケート調査、入念な打ち合わせを行い、どの程度の台数を移動できるか日程を調整しながら工程表を作成します。
    例えば、駐車スペースが8台のうち4台だけ使用しているのであれば、立駐機の空いてるスペースでまわせるので他の駐車スペースも必要なく2回に分けて2週間で終わらせる事が可能ですが、台数が多く近隣駐車スペースが確保できない場合は半年~年単位の計画になることもあります。



    表面処理が重要です。電動工具を使用して、ケレンと脱脂を繰り返し行いサビが無くなるまで削り取り
    キレイになるまで繰り返します。



    エポキシ系錆止めを入念に塗り込みます。ケレンをかけてもサビが残る程、浸食された部分は重ね塗りをします。
    還元剤等色々試しましたが、ケレン重視のシンプルな方法に落ち着きました。
    小さな穴はパテ処理で対応しますが、大きな穴は鉄板を加工して特殊ボンドで貼り合わせてからシーリングします。



    今回の仕上の仕様は、関西ペイント セラテクトU 2液型ウレタン強溶剤です。



    施工後


    環境にもよりますが錆びが出てくる前の、チョーキング(触ると手に粉が付く)してきた状態のこの程度が塗り時です。
    完全にサビが鉄部を侵食してしまうと、鉄板の中が錆びてしまい塗装してもキレイにはなるのですが、時間が経つと再び中から錆びが出てきます。
    メンテナンスをせずに、手遅れになれば解体費用の方が高く付くので、早めの塗装がオススメです。



    施工後